薬剤師が転職に失敗する5つの理由、先輩から学び後悔しない

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薬剤師の離職率(退職者数/勤務者数)は9%、パート薬剤師に限っては21%。
(ネグジット総研「保険薬局の離職率実態調査」より)

あなたはこの数字を見て高いと思いますか、それとも低いと思いますか。

同じ医療関係でも医師の離職率は3〜4%程度。

なので、薬剤師の離職率は高いと言えます。

では、なぜ薬剤師の離職率が高いのか?

それはズバリ、就職・転職に失敗している薬剤師が多いからでしょう。

私は友人の薬剤師から転職のお悩み相談を受け、忙しい友人に代わり先輩薬剤師の失敗事例を調査しました。

調査すると転職先で悩んでしまっている先輩薬剤師の皆さんは、同じような原因で失敗していることが分かりました。

この記事では先輩薬剤師の失敗事例から共通項を見つけ出し、失敗しないためのチェックポイントをまとめました。

転職したい!という、あせる感情をちょっとだけ押さえ、走り出す前にこの記事を読まれることをオススメします。

「私、失敗しないので!」

あなたの失敗しない転職に、きっとお役に立つと思います。

目次

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失敗組の後悔から学ぶハマりやすいワナ

転職は、既に薬剤師としての職務経験が有り、ある程度、職場の状況も理解し、現職場での問題点を解決するための行動のはず。

ところが、転職後も悩みを抱え続けているのが、転職失敗組の先輩たち。

悩みを解決するはずの転職で、悩みが解決してないってどういうこと?

転職失敗組の先輩薬剤師が、どのようなお悩みを抱えているか紹介します。

  1. やりたい仕事内容と違っていた
  2. 雇用条件が思っていたのと違い、残業が多かった
  3. 人間関係がつらい…
  4. 教育システムが無いことを知らなかった
  5. 自分の実力を過信しすぎていた

様々なサイトに失敗の経験談が掲載されていますが、だいたいこの5項目に当てはまります。

あなたが転職で成功するためには、この5つの地雷を踏まないようにすれば良いのです。

私は技術者ですが、薬剤師の転職失敗事例を調査して、これは薬剤師だけではなく他の業種でも共通のお悩みではないかと思いました。

私の技術者仲間でも転職で成功している人を見ていると、

  • やりたい仕事ができている
  • 雇用条件に満足している(残業時間は本人の許容範囲内)

を満たしている人たちが多いですね。

逆に、せっかく職場にもなれ、受け入れ側もようやく教育を終えたというところで、再び去っていかれる方もいます。

そんな人に、送別会でこっそり本音を聞くと、

  • 職場の皆さんは親切で有り難かったが、希望する仕事内容ではなかった
  • 家族との時間を大切にするため転職したが、以前の会社より残業時間が多かった

という内緒話をしてくれました。

せっかく転職までしているのに、希望の仕事ではないってどういう事?

そこには、先輩薬剤師たちがハマってしまったワナがあるようです。

先輩薬剤師たちが失敗した5つの原因、あなた自身はこれにハマらないように対策していきましょう。

まずは落ち着こう!探し出す前に確認

先輩薬剤師の失敗事例を活かすため、「転職先を探す前」「探している最中」、そして「いよいよ決める時」の3段階に分けて、成功のためのキーポイントを確認していきます。

まずは焦らずに成功の掟を覚えて下さい。

最初は、「転職先を探す前」のチェックポイントを確認します。

何事も数字で客観的に比較して判断です

転職活動を開始して、いろいろな情報を集めると、次のような抽象的な表現でレベルを言われる場合があると思います。

ここでの残業はご近所の薬局より少ない方です

給与は〇〇市の中ではトップクラスだとおもいます

多い、少ないなど曖昧な表現をあなた自身の想像で判断するのは危険です。

特に、いい気分で感情が高ぶっている時は要注意。

転職活動で感情が高ぶった状態で、良い印象はあなたの都合の良い方に解釈し、悪い印象はより悪く判断してしまう傾向があります。

日常でも、後で振り返ってみた時に、

「あれっ、オレ何でこんな事ではしゃいだんだ?」

なんて言う経験はありませんか。

逆に、めっちゃ落ち込んでいたのに、後で冷静に振り返ると、

あれっ、私は何でこんなくだらないことで悩んでたの?

ということ有りませんか?

感情はあなたの判断を鈍らせ、ミスしてしまう原因になります。

それを防ぐのが数字の役目です。

数字は感情に左右されませんし、ウソを付きません。

比較対象や基準があれば、いつでもどんな時でも、誰でも正しく正確に判断することができます。

給与金額、残業時間、薬剤師の人数、シフトの人数、一日の処方箋枚数などなど、数字で確認できることは可能な限り数字情報を入手し、判断するよう心掛けましょう。

本当に必要?転職理由をはっきりさせる

意外⁉に思われるかも知れませんが、転職理由が曖昧な薬剤師さん、失敗事例の中に結構おられます。

何のために転職するのか?

出来れば紙に書いて自分の頭の中を整理することをおすすめします。

  • 自分の悩みは何か?
  • 転職により何を改善したいのか?
  • 絶対に譲れない事は何なのか?

ここを整理できてないと、最後の決断の時にブレる傾向が多いようです。

ブレた結果、わかりやすいお金が判断基準になり、転職後に人間関係で悩むことになった失敗事例がありました。

どんなに時間がかかっても、今の自分の悩みを紙に書いて整理しましょう。

整理できれば、優先順位も自ずから見えてきます。

あなたの希望を全て満足する薬局や企業とマッチング出来れば良いですが、現実はなかなか厳しいかもしれません。

絶対譲れないこと、妥協しても良いことを整理し、優先順位を決めていると、最終判断の時、ブレずに決めることができます。

一方、紙に書いているうちに、頭の中が整理され、今の職場でもう少し頑張ってみようというのも大いに有りです。

転職が全てではありません。

あなたが幸せに、毎日楽しく過ごせることが目的。

是非とも転職理由をハッキリさせましょう。

ちなみに私の技術者友達のAさん、紙に書いての自分の仕事への価値基準を整理し、給与よりも仕事内容優先という結論に達しました。

Aさんはその後、希望の職種に変わりたく上司へ職場異動をお願いしましたが、なかなか夢叶わず…。

その後、Aさんが決めていた2年以内という区切りがきたので、転職してしましました。

年一度の年賀状での近況報告では、年収は下がったが好きな仕事をして毎日が楽しい、とAさんは報告してくれています。

自分の悩みを整理し、価値基準を明確にして好転した良い事例です。

焦って決めない必ず複数候補を検討する

条件の良いところが見つかったからと言って、1件目で判断してはいけません。

必ず複数の薬局、企業を見比べてから判断するようにしましょう。

最初は相場もわからず、良いように見えていただけかも知れません。

あなたの判断を確信に変えるためにも、複数で比較することをおすすめします。

今すぐに決めないと次の人に回すかも知れませんよ。

なんて、焦らす担当者がいるかも知れませんが、その手に乗っては危険です。

もし本当にそうであるならば、あなたとその薬局、企業のご縁が無かっただけの話。

きっぱりと諦めましょう。

焦って決めて、転職後に後悔するよりはずっとマシです。

いざ活動!探している時はこれチェック

事前のチャックポイントが終了したら、いよいよ転職活動開始です。

次から次へといろんな情報が入ってきて、混乱してしまうこともあると思います。

でも大丈夫、事前チェックで明確にした、数値、価値基準を思い出し、比較検討していきましょう。

忘れがちなポイントについてお伝えします。

雇用条件の確認は絶対に忘れずにする!

あなたの今までの経験による「思い込み」や「イメージ」で勝手に決めつけてはいけません。

雇用形態を確認し、①給与、②残業時間、③年休日数、④休憩時間、⑤退職金なども忘れずにチェックしましょう。

確認する目安は、あなたが転職先で働いている姿を具体的にイメージできるまで。

ちょっとでも疑問に思ったことは、解決するまで確認しましょう。

あなたの質問に対する受け答えで、普段は表に出にくい、薬局、企業の体質、雰囲気が分かるかも知れません。

転職はあなたの人生のターニングポイントです。

遠慮せずに納得するまで確認しましょう。

どんな職場なの?特長の確認は大事です

職場にはそれぞれ特長があります。

得意不得意など個性と言い換えても良いかも知れません。

  • どこの科の薬が多いのか?
  • 薬剤師は何人いるのか?
  • シフト人数は?
  • 薬歴はどれくらいあるのか? 書き終わらなかった場合はどうしているのか?

転職先候補の特長とあなたの希望は、現時点で必ずしも一致する必要はありません。

大事なことは、将来に向けてのベクトルの向く先が合っているかどうか。

例えば、現在は内科の薬の扱いが多いとしても、近所に耳鼻科の開院予定があり、耳鼻科の薬の取り使い慣れているあなたに興味を持った可能性があるからです。

要は、転職候補の薬局、企業の現在位置を知り、あなたの目指す方向と一致していれば良いのです。

ベクトルの方向が一致し、最後には合流するイメージが出来れば大丈夫です。

おまけ、ちょっと考えたほうが良いこと

あなたに当てはまるかどうか?分かりませんが、当てはまった場合、ちょっと考えた方が良いことがあります。

  1. 転職理由を聞かれていない
  2. 友人知人の紹介で転職先を検討している

「1.」のあえて転職理由を聞かないのは、あなたへの配慮かもしれません。

あなたの方から積極的に理由をお伝えする必要はないでしょう。

もしその後の展開で質問されることがあったら、前向きな理由をお伝えして下さい。

「2.」の友人知人の紹介での転職は、要注意。

友人知人のお陰様で希望の薬局や企業に転職しやすかったとしても、その事が原因でいろんな事が言い難い状況、肩身の狭い状況になってしまう場合もあります。

例えば、新しい職場の上司と性格的に合わなくても、その上司と友人が親しい関係であれば、ちょっとした愚痴も言い難いですよね。

一方、別の面から見れば、転職後、既に親しい人がいる訳ですから、心強いはずです。

友人知人の人脈を活用させて頂き、早い段階で新職場でのネットワークを築き上げることが出来るでしょう。

友人知人の効果は、吉凶のどちらに振れても影響力が大きいです。

そのようなメリット、デメリットがあることを理解して、十分に考慮のうえ、あなた自身が判断して下さい。

どちらの可能性も想像でき、判断がつきません

その様に迷うような事があれば、やめることをおすすめします。

友人知人を頼る場合は、ゼッタイ、必ず、メリットの方が大きいことを確認して下さいね。

油断しない!最後の詰め3つのポイント

転職活動も最後の大詰め、決断の時がやってきました。

最後に確認して欲しいのは、次の2つのポイントです。

雇用条件は全て書面で確認しよう

後にトラブルになった場合、悔やむのはあなた自身です。

薬局や企業とお互いに誤解がないように、口約束ではなく、文書にて雇用条件を再度確認して下さい。

あなたが重要視していること、そうでもないこと、全てについてです。

ネットの口コミでも、書面での確認をしなかったばっかりに、自分の理解と現実が異なり悔やんでいる先輩たちがいます。

と言うことは、これはあなたにも起こりうる話です。

最後の最後まで面倒臭がらずに、書面での確認を怠らないようにしましょう。

カンは大事、職場の雰囲気を体感しよう

職場の雰囲気は、書類や文章からは分からないものです。

友人知人からの情報であっても、こればかりは個人差があり100%信頼するとキケンです。

出来る限り見学をお願いし、職場の雰囲気を自分自身で体感しましょう。

人間の”感”は意外と当たるものです。

思い返して下さい、あなたにもきっとそんな経験があると思いますよ。

もし職場見学で違和感を感じたら、その場ですぐに質問し解決するようにしましょう。

私の技術者仲間であるBさん、実は転職活動していた時期がありました。

条件が合ったX社と最終面談まで進んだのですが、面談そのものではなく、担当人事の受け答えに疑念がわき、悩んだ末に転職を諦めて今でも同僚です。

その数年後、X社はBさんが希望していた仕事内容からの撤退を発表。

X社の事業撤退と人事担当者の態度とは、直接は何の関係ありません。

とは言え、納得いかず違和感を感じるということは、何かのお告げかもしれません。

その時の、担当者の態度や応対に不安を感じたり、あなたの違和感やモヤモヤが解決しなかった場合、最終決断はちょっと待った方が良いかも知れません。

失敗しない転職のコツ、それは事前に全ての疑問点を解決することです。

まとめ

この記事では、薬剤師のあなたが転職で失敗しないためのチェックポイントについて、転職活動前、活動中、決める時の3段階で紹介しました。

私の友人の転職相談をきっかけに、実態を調査した薬剤師の転職事情。

薬剤師の皆さんは意外にも離職率が高い、つまり、転職に失敗している実態に驚きました。

国家資格というパスポートをお持ちの薬剤師の皆さんは、他の職種とは異なり転職に有利です。

でもその分、転職準備がおろそかになり、失敗している先輩薬剤師が多いのではないでしょうか?

でもこの記事で、失敗しないためのチェックポイントを知ったあなたは大丈夫!

あなたの望むワークスタイル、年収をゲットして、ストレスから開放された幸せな人生を送って欲しいと思います。

この記事を執筆し、転職での確認事項は何も薬剤師特有の問題ではないように私は思いました。

もし、転職で悩んでいる友人知人がおられましたら、薬剤師以外でもこの記事を紹介して頂きたいと思います。

チェックポイントは、きっとお役に立つものと思います。

新しい場所であなたが笑顔で働けるよう、応援しております。

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